煎じ代行サービスとは

 煎じ代行サービスはお客様からのご要望に応じて漢方薬を煎じ、専用アルミパックに入れてお渡しするサービスです(本サービスは当店において漢方薬をお求め頂いたお客様のみがご利用いただける無償かつ便利なサービスです)。
薬煎院薬局では、2種類計5台の専用煎じ機を用いて、処方に合わせた最適な抽出を行なっています。煎じ薬は1包ずつ充填されておりますので、服用開始から服用終了まで均一濃度で、かつ、いつでも新鮮な状態で服用頂けます。

 

1.漢方薬は様々な生薬を配合して作られます

漢方薬はお客様の体質や症状の度合いに合わせ、幾つかの処方候補の中から厳選されます。選ばれた処方に基づいて 配合する生薬が決まります。

漢方薬 生薬の刻み製剤

上の写真は、当薬局において刻まれた生薬を調合している際の写真です。煎じ薬用の生薬は有効成分が溶け出しやすいように 細かく刻んだものを使用します。

ウチダ和漢薬製の<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /> トリプルA生薬

薬煎院薬局の生薬は、 厳しい検査基準(重金属、残留農薬、含有成分基準)をクリアし、品質に定評のあるウチダ和漢薬製の トリプルAクラスの生薬のみを使用しております。漢方薬店のなかには、粗悪で安価な「クズ生薬」を用いる悪質な店舗もありますが、当店は信頼性の高いウチダ和漢薬の生薬しか使用しておりません。

 

2.漢方薬を身近にする「煎じ代行サービス(無償)」とは

ご家庭で煎じ薬を煮出すメリットは新鮮な煎じ薬を服用できるという点ですが、一方で煎じムラや、光熱費や毎日の手間、 ゴミ処理などが必要となります。このような理由から、せっかく漢方薬と巡り合っても、服用を諦めてしまう方が少なくありません。
そこで薬煎院薬局では、お客様のご依頼に応じて煎じ薬をお作りします。また、単に煎じるのではなく、生薬の性質に合わせて最良の煎じ条件を選択可能なように 「高圧タイプ」「常圧タイプ」の2種類の煎じ装置を備え使い分け、また、 出来上がった煎じ液は、無菌状態でアルミパックに詰めてお渡ししております。アルミパックは3か月以上の長期間保存が 可能です。

 

3.漢方薬専用の2種類の煎じ装置

漢方薬専用抽出装置  漢方専用の煎じ装置のうち「高圧タイプ」とは、いわゆる料理用の圧力釜と同じ原理で生薬を 煎じます。 薬効成分が抽出されにくい動物性の生薬や、短時間に抽出する方が好ましい生薬に使用します。一方、「常圧タイプ」 の煎じ装置は、比較的薬効成分が抽出しやすい生薬や、高温高圧状態で薬効成分が壊れてしまう生薬を煎じる場合に 使用します。何れの煎じ装置も最大20~25Lの煎じ薬を一度に煎じることができ、当薬局では処方に応じて2つのタイプの 煎じ装置を使い分け、有効成分が最も良く溶け出すように工夫しています。

薬煎院薬局ではこれら2種類の煎じ機を計5台備えており、処方に合わせて使い分けを行っております。薬煎院の名に恥じない、当店の最大の特徴です。 私たちは、漢方薬を服用されるお客様のために、 ベストの効果が発揮されますよう、最適な煎じに常に配慮致します。

4.煎じ代行サービスを写真を示しながら、ご説明致します

薬煎院薬局では、生薬をそれぞれ高密閉性の専用ボトルに封入して保管すると共に、すべてバーコードにより管理を行っております。 お客様の症状に合わせてオーダーメイドの漢方処方を決定した後、必要な生薬を揃えて計り取ります
バーコード管理された生薬 生薬を計り取ったところ
ご自宅で煎じられるお客様には、生薬の刻みを1日分ずつティーバックに詰めて提供いたします。 写真のガラスポットはご家庭で煎じ薬を作ることが出来る家庭用自動煎じ器で、当薬局で販売しているものです。
漢方薬ティーバック
煎じ代行サービスでは、計量した生薬を耐熱性の袋に詰めます。 袋を縛った後に、専用煎じ装置に入れます。
生薬を麻袋に詰めるところ 煎じる前に麻袋をとじる

 

5.処方に合わせて専用の煎じ装置で煎じます

圧力タイプの煎じ装置に生薬が入った袋を投入したところです。この装置では一度に25Lの煎じ薬を作ることが出来ます。 こちらは常圧タイプの煎じ装置です。規定時間煎じますと、煎じ薬が出来上がります。下の写真では煎じ薬がグツグツ煮立っているところがお分かり頂けると思います。
大型煎じ装置に生薬が入った麻袋を投入したところ 煎じ装置で抽出を終えた煎じ薬
出来あがった煎じ薬を自動充てん装置に移してアルミパックに無菌充填すると出来上がりです。この状態で数ヶ月間保存して頂けます。 アルミパックは専用の化粧箱に詰めてご自宅まで無料で発送いたします。小箱には10包、大箱には60包入ります。
高級感のある薬煎院薬局の無菌アルミパック アルミパックを詰める化粧箱

 

6.煎じ薬アルミパックの安定性・保存期間について

お客様の中には、煎じ薬アルミパックの安定性や効果について不安を持たれる方もいらっしゃると思います。最良の結果を期待する上で、不安を抱えながらお薬を お飲み頂くことは決してプラスにはなりません。そこで煎じ薬アルミパックの安定性や効果についてQ&A方式にてご説明します。

Q:アルミパックは腐らないか(細菌が繁殖しないか)?

A:腐りません。
煎じ薬アルミパックは水と生薬のみしか含まれておりませんが、作り置きはせず、常に煎じた直後の抽出液を高温状態で煎じ液を封入しますので、 アルミパック内には細菌やウイルスは含まれず常に無菌状態です。開封しなければ室温で数か月程度の保存ができます。

当店の煎じ薬アルミパックは大人1回分ずつの分量でパック詰めしておりますので、常にフレッシュな状態で服用可能です。  なお、煎じ薬アルミパックが長期保存可能であると言って、お客様の判断で煎じ薬の服用を中断するなどして長期保存可能することは絶対におやめ下さい。 添付文書に書かれた用法容量もしくは薬剤師から指示された用法容量を必ずお守りください。

 

Q:保管により成分が分解しないか?

A:分解は問題にならないほどの量です。
もともと「煎じ薬」は、生薬を水温100℃で煎じて薬効成分を抽出します。このため化学的に分解されやすい成分は、この煎じの段階で壊れてしまします。つまり、分解されにくい有効成分だけが水に溶けて残っているものが「煎じ薬」です(毒性のある成分なども煎じの段階で分解されます)。

煎じで抽出された薬効成分は容易には失われず、アルミパックの場合でも通常の保存状態(室温下1~3か月)では数%程度に過ぎません。実際、大学の研究機関においてもアルミパック入り煎じ薬の分解について調べられており、その分解は誤差範囲内であることが確かめられております。

さらに、当店の煎じ薬は、中身の煎じ薬が見えるような安価な透明のビニールパック(ポリプロピレンフィルム製などの汎用パック)ではなく、煎じ薬の揮発成分の漏出を防ぐとともに、パック外からの酸素の侵入による有効成分の酸化を許さない、ガスバリア性能に優れた3層構造の専用特注アルミパックを用いております。このような煎じ薬の品質安定化への配慮も薬煎院薬局のこだわりの1つです。

ここで当店薬剤師からの注意事項として、煎じの段階で化学的に分解されやすい成分が壊れることについて、逆に、煎じない方がよく効くのではないかと考えられる方がおられるかも知れません。しかし、 これは間違った非常に危険な考え方です。
生薬の中には、薬効成分だけではなく副作用を引き起こす成分も含まれており、これらは煎じることによって初めて分解され 無毒化されるものもあります。例えば附子(ぶし)トリカブトの根などが有名です。附子は煎じることによってその毒性が1/1000となり、体に良い効果が発揮されます。
漢方薬は2000年の歴史を経て「有効な処方」、「有効な煎じ方」だけが残されました。煎じ薬アルミパックは、これらの処方や煎じ方を踏襲しつつ、煎じの手間と 煎じの段階で起こり得るミスを省くための工夫を施しました。

当店の煎じ薬アルミパックは、製薬企業で薬の研究に打ち込んできた専門家が最適条件で生薬の有効成分を無駄なく抽出してお作り致します。それ故、ご家庭で煎じるよりも濃く、また均一です(煎じムラが一切ありません)。一度、ご自宅で煎じた煎じ薬と比べてみれば一目瞭然 と思います。是非一度お試しください。